東京の湧水は多摩川が作った武蔵野台地の湧水と、多摩川の支川である秋川、浅川流域の浸食からの湧水が主なものです。湧水の多くは山地、丘陵、台地にある崖地や谷間から湧き出てきます。江戸から昭和初めまでは東京の湧水は非常に豊富でしたが、近年は減少し枯渇が進んでいます。湧水は貴重な自然のめぐみです。雨水浸透施策を積極的に行うなど、湧水の保全は自然環境や生態系の維持のうえでも大事なことで、地球温暖化の抑止として取り組みを広げていくことが重要です。東京にはまだ7百余りの湧水があり、水環境はその土地の健全な基準となります。地球とそこに生きる命を支えるエネルギーです。
活 動
「めぐろと生きる水の会」は水を中心に様々な観点から環境問題について考えます。水を守っていきたいとの思いから毎月1回、湧水調査に出かけています。
今までに12ヶ所の湧水を調査して参りました。目黒区の湧水は水質もよく、とてもきれいなもので、災害時にもいろいろな用途で利用できそうです。
今ある東京の湧水を減らすことのないよう、後世に存続していきたいと思っています。また今後は農業体験、子どもたちに水の大切さを伝えていく活動も企画しています。
湧水の種類
崖線型 目黒不動尊・関口芭蕉庵・稲荷山いこいの森 等
川によって浸食された台地の段丘崖や断層面に露出した砂礫層から湧く。
谷頭型 清正の井・神明の森みつ池・赤羽自然観察園・大泉井の頭公園・善福寺池 等
台地形の谷頭、地形的に水を含む層が露出した所から湧く。
凹地滲出型 洗足池から流出する水路 等
川床や凹地に地下水、伏流水が潜在的に滲みだしてできる湧水。
目黒区の湧水map
1.目黒不動尊 下目黒3‐20 御神水
2.目黒不動尊 下目黒3‐20 せせらぎ
3.三折坂 下目黒4‐20 生活用水
4.羅漢寺川跡 下目黒4‐23 生活用水
5.中目黒緑地公園 中目黒4‐13 池
6.中目黒八幡神社 下目黒3‐10 生活用水
7.烏森神社 上目黒3-39 御神水
8.東山貝塚公園 東山3‐16 池
9.東京大学 駒場3‐8 せせらぎ
10.東京大学 駒場3‐8 一二郎池
11.常盤橋右岸 東山3‐5 せせらぎ
12.駒場野公園 駒場2‐19 池
| 目黒不動尊独鈷の滝 |
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| 目黒不動尊 |
| 三折坂 |
| 中目黒緑地公園 |
| 中目黒八幡神社 |
烏森神社
東山貝塚公園
| ケルネル田圃(駒場野公園) |
| 東大駒場教養学部 |
駒場野公園
1.湧出量
2.気温・水温:地下水温はその地点の年平均気温より1~2℃高い。地下100m毎3~4℃増温。
3.EC(電気伝導度):純水は殆ど電気を通さないが、塩分を始め不純物(電解物質)が混入すると電気を通しやすくなる。地層中に長時間滞留する程数値が大きくなり、汚染物質の影響も受けやすい。
4.PH (水素イオン濃度):水の酸性・アルカリ性を調べる。PH7が中性でそれより小さければ酸性、大きければアルカリ性。湧水の湧き頭から流下距離が長くなるほど酸性から中性、アルカリ性へと変化する傾向にある。
5.主要溶存成分の分析:代表的な成分(主要溶存成分)の分析。
湧水は分泌された数値で評価されるよりも、景観をも含めた総合的観点から評価することが望ましいと考えます。
| 写真提供 めぐろと生きる水の会 |
(災害予測地図)
目黒区役所で配布
